Windows Updateで「オプションの更新プログラム」が表示されず、お困りではありませんか? 新しい機能の追加や、特定の不具合を修正するプログラムが提供されるこの項目ですが、いざ確認しようとすると見つからないことがあります。
この記事では、オプションの更新プログラムが表示されない主な原因と、初心者の方でも簡単に試せる具体的な解決策を分かりやすく解説します。この記事を読めば、きっとご自身の力で問題を解決できるはずです。
主な原因は、利用できる更新プログラムが一時的にないか、Windows Updateの設定に問題がある可能性が高いです。一緒に確認していきましょう。
原因1:提供されているオプションの更新プログラムが現在ない
最も考えられるシンプルな原因は、現在お使いのパソコンに対して、マイクロソフトから提供されているオプションの更新プログラムが存在しないケースです。
原因の解説
オプションの更新プログラムは、毎月の定期的なセキュリティ更新とは異なり、不定期で提供されます。 新機能のプレビューや、緊急性の高くない問題の修正などが主な内容で、提供が必要な場合にのみ表示される仕組みです。 そのため、「オプションの更新プログラム」の項目自体が表示されていなくても、お使いのパソコンが異常というわけではありません。
具体的な解決手順
この場合、ユーザー側で特別な操作は必要ありません。まずは「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックし、パソコンが最新の状態であることを確認しましょう。 それでも表示されない場合は、マイクロソフトから新しいオプションの更新プログラムが提供されるまで待ちましょう。
原因2:Windows Updateが一時停止されている
意図せずWindows Updateを一時停止していると、新しい更新プログラム(オプションを含む)が検出されず、表示されません。
原因の解説
何らかの操作の際に誤って設定してしまったり、特定のソフトウェアが一時的に更新を停止したりすることがあります。この設定が有効になっている間は、マイクロソフトから新しいプログラムが提供されていても、お使いのPCではそれを知ることができません。
具体的な解決手順
以下の手順で、更新が一時停止されていないか確認し、停止されていれば再開してください。
【Windows 11の場合】
- 「スタート」メニューをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を選択します。
- 左側のメニューから**「Windows Update」**をクリックします。
- 画面上部に「更新が一時停止されています」というメッセージが表示されていたら、**「更新の再開」**ボタンをクリックします。
原因3:インターネット接続が「従量制課金接続」になっている
データ通信量に上限があるモバイルルーターや、スマートフォンのテザリングなどでインターネットに接続している場合、「従量制課金接続」が有効になっていることがあります。
原因の解説
従量制課金接続は、意図しないデータ通信を抑えるための設定です。この設定がオンになっていると、Windowsはデータ使用量を節約するため、セキュリティ上必須ではないオプションの更新プログラムなど、サイズの大きなファイルのダウンロードを自動的に行わないことがあります。
具体的な解決手順
安定したWi-Fi環境などに接続した上で、以下の手順で設定を確認・変更してください。
【Windows 11の場合】
- **「スタート」メニューをクリックし、「設定」**を選択します。
- 左側のメニューから**「ネットワークとインターネット」**をクリックします。
- 接続しているネットワーク(Wi-Fiなど)の**「プロパティ」**をクリックします。
- 「従量制課金接続」のスイッチがオンになっていたら、クリックしてオフにします。
- 設定変更後、再度「Windows Update」で更新プログラムのチェックを行ってください。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な方法を試しても問題が解決しない場合は、以下の少し発展的な対策を試してみてください。
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Windows Update トラブルシューティング ツールを実行する
Windowsに標準で搭載されている問題解決ツールです。 Windows Updateに関する一般的な問題を自動で検出し、修復を試みてくれます。
【実行手順(Windows 11)】- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」の順に開きます。
- 「Windows Update」の横にある「実行する」ボタンをクリックします。
- 画面の指示に従って操作を進めてください。
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システム ファイル チェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルに破損がある場合、更新プログラムが正しく認識されないことがあります。システムファイルチェッカーは、そうしたファイルの破損をスキャンし、修復する機能です。
【実行手順】- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
- 黒い画面が表示されたら、
sfc /scannow
と入力し、Enterキーを押します。 - スキャンと修復が完了するまでしばらく待ちます。
まとめ
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- オプションの更新プログラムは不定期で提供されるため、表示されていなくても慌てる必要はありません。
- まずは「更新の一時停止」や「従量制課金接続」など、Windows Updateの基本的な設定を確認してみましょう。
- 基本的な設定で解決しない場合は、「トラブルシューティング ツール」や「システムファイルチェッカー」が有効な場合があります。
この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。
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