【Windows 11】追加したフォントが特定のアプリで表示されない?原因と解決策を徹底解説

Windows 11に新しいフォントをインストールしたのに、いざ使おうとすると特定のアプリのフォント一覧に出てこなくて困っていませんか?せっかく見つけたお気に入りのフォントが使えないと、がっかりしてしまいますよね。

ご安心ください。この記事では、追加したフォントが特定のアプリで表示されない原因と、誰でも簡単にできる具体的な解決策を分かりやすく解説します。

主な原因は、フォントのインストール方法か、Windowsの一時的な情報の不整合の可能性が高いです。一つずつ確認していきましょう。

原因1:フォントが「現在のユーザー」のみにインストールされている

Windows 11でフォントファイルをダブルクリックしてインストールすると、通常は「現在のユーザー」専用としてインストールされます。 この方法だと、一部のアプリケーション、特に管理者権限で動作するようなソフトではフォントを正しく認識できず、一覧に表示されないことがあります。

原因の解説
フォントのインストール先には2種類あり、「現在のユーザー用」と「すべてのユーザー用」が存在します。 アプリケーションによっては、システム全体で利用できる「すべてのユーザー用」のフォントしか読み込まない仕様になっている場合があるため、この問題が起こります。

具体的な解決手順
この問題を解決するには、フォントを「すべてのユーザーに対してインストール」し直す必要があります。

  1. まず、すでにインストールされているフォントを削除します。(もし削除方法が分からなければ、次の見出しに進んでも問題ありませんが、同じフォントが重複して表示される可能性があります)
  2. ダウンロードしたフォントファイル(.ttf や .otf 形式のファイル)を右クリックします。
  3. メニューから「その他のオプションを表示」を選択します。
  4. 表示されたメニューの中から「すべてのユーザーに対してインストール」をクリックします。 このとき、管理者権限を求めるポップアップが表示されたら「はい」をクリックしてください。

これで、フォントがシステム全体で利用できるようになり、多くのアプリで表示されるようになります。

原因2:フォントキャッシュが破損している

フォントキャッシュとは、フォントを素早く表示させるために、Windowsが一時的に保存しているデータのことです。 新しいフォントを追加したり削除したりするうちに、このキャッシュファイルが古くなったり破損したりすると、フォントが正しく表示されなくなることがあります。

原因の解説
パソコンは、毎回フォントファイルを直接読み込むのではなく、一度読み込んだ情報を「キャッシュ」として保存し、次回から素早く表示できるように工夫しています。このキャッシュ情報が古いまま更新されないと、新しく追加したフォントの情報が反映されず、アプリの一覧に現れないという現象が起きます。

具体的な解決手順
フォントキャッシュを一度削除して、Windowsに再構築させることで問題が解決する場合があります。

  1. Windowsサービスを停止する
    • Windowsキー + Rキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
    • services.msc と入力して「OK」をクリックし、サービス管理ツールを起動します。
    • 一覧から「Windows Font Cache Service」を見つけてダブルクリックし、「停止」ボタンをクリックします。
  2. キャッシュファイルを削除する
    • エクスプローラーを開き、アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。
      %WinDir%\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local
    • 表示されたフォルダー内にある、名前が FontCache で始まり、拡張子が .dat のファイルをすべて削除します。
  3. パソコンを再起動する
    • パソコンを再起動すると、停止したサービスは自動的に開始され、フォントキャッシュが新しく作り直されます。

再起動後、目的のアプリでフォントが表示されるか確認してみてください。

原因3:フォントファイル自体に問題があるか、非表示になっている

まれに、ダウンロードしたフォントファイル自体が破損していたり、Windows 11に対応していなかったりする場合があります。また、何らかの理由でフォントが非表示設定になっている可能性も考えられます。

原因の解説
インターネット上で配布されているフリーフォントなどの中には、不完全なファイルや古い形式のものが含まれていることがあります。また、Windowsには使用頻度の低いフォントを非表示にして一覧をすっきりさせる機能があり、意図せずこの設定が有効になっている可能性もゼロではありません。

具体的な解決手順

  1. フォントの再ダウンロードと確認
    • まずは、別の信頼できるサイトから同じフォントをダウンロードし直してみてください。
    • メモ帳など、Windows標準のシンプルなアプリでそのフォントが使えるか試してみましょう。メモ帳でも表示されない場合は、フォントファイル自体の問題である可能性が高いです。
  2. フォントの表示設定を確認する
    • 「スタート」メニューから「設定」を開き、「個人用設定」>「フォント」と進みます。
    • インストールされているフォントの一覧が表示されるので、目的のフォントが半透明(非表示状態)になっていないか確認します。
    • もし半透明になっていたら、そのフォントをクリックして「表示」を選択します。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で解決しない場合は、以下の少し発展的な方法を試してみてください。

  • PCを再起動する: 最もシンプルですが、多くの軽微な不具合は再起動で解消されることがあります。
  • アプリケーションを再インストールする: 特定のアプリだけの問題であれば、そのアプリを一度アンインストールし、再度インストールすることで解決する場合があります。
  • セキュリティソフトを一時的に無効にする: まれに、セキュリティソフトがフォントの読み込みを妨げていることがあります。自己責任となりますが、一時的に無効にして確認してみるのも一つの手です。

まとめ

新しく追加したフォントが特定のアプリで表示されない場合の対処法をまとめます。

  • フォントは右クリックから「すべてのユーザーに対してインストール」を選択する。
  • メモ帳などのシンプルなアプリで表示されるか確認し、原因を切り分ける。
  • フォントキャッシュを削除して、Windowsに情報を再構築させてみる。

これらの手順を試すことで、ほとんどの問題は解決するはずです。この記事が、あなたのフォントに関するお悩みを解決する一助となれば幸いです。

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