WordPressの更新が反映されず表示されない?5つの原因と解決策を徹底解説

WordPressでサイトを更新したのに、変更が全く表示されない…そんな経験はありませんか?時間をかけて修正した内容が反映されないと、焦ってしまいますよね。

ご安心ください。この記事を読めば、その問題を解決する方法がわかります。主な原因は、お使いの「ブラウザ」か「WordPress」に保存されている古い情報(キャッシュ)の可能性が高いです。

これから、考えられる原因と具体的な解決手順を分かりやすく解説していきます。

原因1:ブラウザのキャッシュが表示されている

お使いのブラウザ(Google ChromeやSafariなど)は、一度訪れたサイトの情報を一時的に保存して、次回からの表示を速くする「キャッシュ」という機能を持っています。 この機能が原因で、更新前の古いページが表示されてしまうことがよくあります。

原因の解説
ブラウザはサイト表示を高速化するため、画像やCSSなどの静的なファイルをパソコン内に保存します。 サイトを更新しても、ブラウザが新しい情報を取得せず、保存されている古いキャッシュを優先して表示してしまうことがあるのです。

具体的な解決手順
まずは、お使いのブラウザのキャッシュを削除(クリア)してみましょう。

  • Google Chromeの場合 (PC)

    1. 右上のメニューアイコン(︙)をクリックし、「その他のツール」から「閲覧履歴を消去」を選択します。
    2. 「期間」で「全期間」を選びます。
    3. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて、「データを削除」をクリックします。
  • Safariの場合 (Mac)

    1. メニューバーの「開発」メニューから「キャッシュを空にする」をクリックします。
    2. もし「開発」メニューが表示されていない場合は、まず「Safari」メニューの「設定」を開き、「詳細」タブで「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れてください。

原因2:WordPressのキャッシュプラグインが古い情報を表示している

サイトの表示速度を上げるために、「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」などのキャッシュプラグインを導入している場合、そのプラグインが生成したキャッシュが原因で更新が反映されないことがあります。

原因の解説
キャッシュプラグインは、訪問があるたびにページを生成する手間を省くため、ページの完成形(静的ファイル)をサーバーに保存します。 この保存された古いページが表示され続けてしまうのが原因です。

具体的な解決手順
お使いのキャッシュプラグインの管理画面から、キャッシュを削除してください。 以下に代表的なプラグインの例を挙げます。

  • WP Super Cacheの場合

    1. WordPressの管理画面にログインします。
    2. 管理画面の上部にある「キャッシュを削除」をクリックするのが最も簡単です。
    3. または、「設定」>「WP Super Cache」に進み、「キャッシュを削除」ボタンをクリックします。
  • W3 Total Cacheの場合

    1. WordPress管理画面の左メニュー「Performance」から「Dashboard」を開きます。
    2. 画面上部にある「empty all caches」ボタンをクリックします。
  • LiteSpeed Cacheの場合

    1. WordPress管理画面の左メニューから「LiteSpeed Cache」を開きます。
    2. 「ツール」タブを選択し、「パージ全体(Purge All)」をクリックします。

原因3:レンタルサーバーのキャッシュ機能が影響している

利用しているレンタルサーバーによっては、サーバー自体にキャッシュ機能が備わっている場合があります。 このサーバー側のキャッシュが、更新を妨げている可能性があります。

原因の解説
レンタルサーバーは、Webサイトの表示を高速化するために、サーバー上にデータを一時的に保存する独自のキャッシュ機能を提供していることがあります。 WordPressのキャッシュとは別に、このキャッシュも更新する必要があります。

具体的な解決手順
お使いのレンタルサーバーのコントロールパネルにログインし、キャッシュを削除するメニューを探して実行してください。

  • エックスサーバーの場合
    1. サーバーパネルにログインします。
    2. 「サーバーキャッシュ設定」をクリックし、対象ドメインを選択します。
    3. 「キャッシュ削除」タブの「削除する」ボタンをクリックします。

原因4:テーマ独自のキャッシュ機能が残っている

一部のWordPressテーマには、パフォーマンス向上のために独自のキャッシュ機能が組み込まれていることがあります。

原因の解説
テーマが独自にCSSやJavaScriptファイルをキャッシュしている場合、プラグインやサーバーのキャッシュをクリアしても、テーマのキャッシュが古いためにデザインの変更などが反映されないことがあります。

具体的な解決手順
テーマのカスタマイズ画面や設定項目を確認し、キャッシュをクリアまたは再生成するオプションがないか探してください。例えば、「外観」→「カスタマイズ」の中にCSSを再生成するようなボタンがある場合があります。

原因5:ファイルのパーミッション(権限)が正しくない

少し技術的な話になりますが、WordPressを構成するファイルやフォルダのパーミッション(書き込み権限など)が正しく設定されていないと、更新処理が失敗することがあります。

原因の解説
サーバー上のファイルやフォルダには、誰がそのファイルを読み書きできるかを定めた「パーミッション」という設定があります。この設定が不適切だと、WordPressがファイルを更新できず、結果として変更が保存・表示されません。

具体的な解決手順
FTPソフトなどを使用してサーバーに接続し、ファイルやフォルダのパーミッション設定を確認・修正します。これは専門的な知識を要するため、自信がない場合は契約しているレンタルサーバーのサポートに問い合わせることをお勧めします。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で問題が解決しない場合は、以下の点も確認してみてください。

  • CDNサービスのキャッシュをクリアする: CloudflareなどのCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用している場合、そのサービスのキャッシュが原因の可能性があります。 CDNの管理画面からキャッシュをクリアしてみてください。
  • プラグインの競合を確認する: 一時的にすべてのプラグインを無効化し、一つずつ有効化していくことで、問題を引き起こしているプラグインを特定できる場合があります。
  • データベース接続の確認: まれに、「データベース接続確立エラー」が原因で更新ができないこともあります。 このエラーが表示される場合は、wp-config.phpファイルの設定情報が正しいか確認が必要です。

まとめ

WordPressの更新が反映されない問題は、多くの場合キャッシュが原因です。以下のポイントを順番に確認してみてください。

  • まずはお使いのブラウザのキャッシュをクリアする。
  • 次に、WordPressに導入しているキャッシュプラグインのキャッシュを削除する。
  • 最後に、利用しているレンタルサーバーのキャッシュ機能をクリアする。

これらの手順を踏めば、ほとんどの場合で問題は解決するはずです。焦らず一つずつ試して、快適なサイト運営を取り戻しましょう。

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