【Windows 11】Microsoft IMEの予測変換が表示されない?5つの原因と解決策をプロが解説

Windows 11で文字を入力しているとき、いつも表示されるはずの予測変換候補が急に表示されなくなって困っていませんか?この記事を読めば、その問題を解決する方法がわかります。

主な原因は「Microsoft IME(日本語入力システム)の設定」か「IMEのバージョンの互換性」の可能性が高いです。一つひとつ確認していきましょう。

原因1:予測変換の設定がオフになっている

Windows 11のMicrosoft IMEでは、予測変換機能が意図せずオフになっていることがあります。まずは、設定が正しく有効になっているかを確認してみましょう。

原因の解説
予測変換は、入力を効率化するための機能ですが、設定で無効にすることもできます。何かの拍子にこの設定が変わってしまったのかもしれません。

具体的な解決手順

  1. タスクバーの右側にある「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、表示されたメニューから「設定」をクリックします。
  2. 「Microsoft IME」の設定画面が開いたら、「全般」をクリックします。
  3. 画面を少し下にスクロールし、「予測入力」の項目を探します。
  4. 「予測候補を表示するまでの文字数を選択」のボックスをクリックし、「オフ」以外(例えば「1文字」など)が選択されていることを確認します。もし「オフ」になっていたら、クリックして変更してください。

原因2:IMEの辞書ファイルが破損している

長年パソコンを使っていると、入力履歴を学習する「辞書ファイル」に問題が発生し、予測変換が正常に機能しなくなることがあります。

原因の解説
IMEは過去の入力パターンを学習し、辞書ファイルに保存しています。このファイルが何らかの原因で破損すると、予測変換の候補がうまく呼び出せなくなります。

具体的な解決手順

  1. タスクバーの「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、「設定」を選びます。
  2. 「Microsoft IME」の設定画面で「全般」をクリックします。
  3. 画面の一番下までスクロールし、「互換性」の項目にある「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」を「オン」にします。確認画面が表示されたら「OK」をクリックします。
  4. 再度タスクバーの「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、「設定」を選びます。
  5. 「Microsoft IME」の設定画面で「詳細設定」をクリックします。(「以前のバージョン」をオンにすると表示されます)
  6. 「辞書/学習」タブをクリックし、「修復」ボタンをクリックします。
  7. 修復が完了したら、手順3でオンにした「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」を「オフ」に戻して、症状が改善したか確認してください。

原因3:新しいIMEと使用アプリの相性が悪い

Windows 11のMicrosoft IMEは新しくなりましたが、一部のアプリケーションとの間で互換性の問題が発生することがあります。

原因の解説
OSのアップデートで新しくなったIMEが、普段お使いのメモ帳やブラウザ、その他のアプリと上手く連携できず、予測変換が表示されなくなるケースです。

具体的な解決手順
この場合、一時的にIMEを以前のバージョンに戻すことで問題が解決することがあります。

  1. タスクバーの「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、「設定」をクリックします。
  2. 「Microsoft IME」の設定画面で「全般」をクリックします。
  3. 画面を下にスクロールし、「互換性」という項目を見つけます。
  4. 「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」のスイッチをクリックして「オン」にします。
  5. 確認のメッセージが表示されたら「OK」をクリックします。
    これで古いバージョンのIMEに切り替わりますので、予測変換が表示されるか試してみてください。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で問題が解決しない場合、以下の少し専門的な方法を試してみてください。

  • キーボードのトラブルシューティングを実行する
    Windowsには、問題の原因を自動で探して修復してくれる「トラブルシューティング」機能があります。設定の「システム」から「トラブルシューティング」を選択し、「その他のトラブルシューティング」の中にある「キーボード」を実行してみてください。

  • システムファイルを修復する
    Windowsのシステムファイル自体が破損している可能性も考えられます。コマンドプロンプトを管理者として実行し、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押すことで、システムファイルのチェックと修復ができます。

まとめ

最後に、今回の記事の要点を3つにまとめます。

  • 予測変換の設定を確認する: まずはIMEの設定で予測変換がオフになっていないかチェックしましょう。
  • IMEの辞書を修復する: 学習データが記録されている辞書ファイルの問題を修復してみましょう。
  • 以前のバージョンのIMEを試す: 新しいIMEの互換性が原因の場合、古いバージョンに戻すと解決することがあります。

この記事が、あなたの問題解決の助けとなれば幸いです。

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