Windows 11の新機能「動的ライティング」で、キーボードやマウスのRGBライトをカスタマイズしようとしたのに、設定画面に「動的ライティング」の項目が表示されなくて困っていませんか?
この記事を読めば、その問題を解決するための具体的な手順がわかります。主な原因は、お使いの機器が動的ライティングに対応していないか、Windowsのバージョンが古い可能性が高いです。
これから、考えられる原因とその対策を一つずつ丁寧に解説していきますので、ご安心ください。
原因1:デバイスが動的ライティングに対応していない
動的ライティングは、対応しているキーボードやマウスなどの周辺機器がないと利用できません。お使いのデバイスが「HID LampArray」という規格に対応している必要があります。
原因の解説
この機能は、Windowsが直接RGBライトを制御するための新しい仕組みです。そのため、この仕組みに対応した製品でなければ、Windowsはデバイスを認識できず、「動的ライティング」のメニュー自体が表示されません。
具体的な解決手順
- お使いのキーボードやマウスのメーカー公式サイトや製品仕様ページを確認し、「動的ライティング」または「Dynamic Lighting」に対応しているかを確認してください。
- Microsoftの公式サイトにも対応デバイスのリストが掲載されている場合がありますので、そちらも参考にしましょう。
- もし対応していない場合は、残念ながらそのデバイスで動的ライティングを利用することはできません。
原因2:Windows 11のバージョンが古い
動的ライティング機能は、Windows 11の特定のバージョン以降で追加された機能です。お使いのWindowsが古いバージョンのままだと、この機能は利用できません。
原因の解説
この機能は、Windows 11 バージョン 23H2以降で利用可能になりました。 そのため、お使いのOSがそれより前のバージョンである場合、設定画面に項目は表示されません。
具体的な解決手順
- バージョンの確認方法
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「システム」を選択します。
- 「Windowsの仕様」の項目にある「バージョン」を確認し、「23H2」以降になっているか確認します。
- アップデート方法
- 「スタート」→「設定」→「Windows Update」の順にクリックします。
- 「更新プログラムのチェック」ボタンを押し、利用可能な更新があればすべてインストールしてください。
- アップデート完了後、PCを再起動して「動的ライティング」が表示されるか確認します。
原因3:「動的ライティング」の設定が無効になっている
基本的なことですが、動的ライティング機能自体が設定で無効になっている可能性も考えられます。
原因の解説
何らかの理由で、動的ライティングのメインスイッチがオフになっていると、個別のデバイス設定などが表示されなくなります。
具体的な解決手順
- 「スタート」→「設定」→「個人用設定」の順に進みます。
- 「動的ライティング」をクリックします。
- 一番上にある「デバイスで動的ライティングを使用する」のトグルスイッチが「オン」になっていることを確認してください。 オフになっている場合は、クリックしてオンに切り替えます。
原因4:デバイスのドライバーやファームウェアが古い
周辺機器を動かすためのソフトウェアである「ドライバー」や、機器本体を制御する「ファームウェア」が古い場合、Windowsの新機能に正しく対応できず、問題が起きることがあります。
原因の解説
動的ライティングは比較的新しい機能のため、デバイス側のソフトウェアも最新の状態にしないと、Windowsがデバイスを正しく認識・制御できない場合があります。
具体的な解決手順
- デバイスドライバーの更新
- お使いの周辺機器のメーカー公式サイトにアクセスします。
- サポートページなどから、お使いの製品の最新ドライバーをダウンロードし、インストールしてください。
- ファームウェアの更新
- ドライバーと同様に、メーカー公式サイトで最新のファームウェアが提供されていないか確認し、あれば指示に従ってアップデートしてください。
原因5:メーカー独自の制御ソフトが干渉している
キーボードやマウスのメーカーが提供している独自のRGBライティング制御ソフトウェア(例: Logicool G HUB, Razer Synapseなど)が、Windowsの動的ライティング機能と競合している可能性があります。
原因の解説
二つのソフトウェアが同時に同じデバイスを制御しようとすると、互いに干渉し合い、正常に動作しなくなることがあります。
具体的な解決手順
- 「設定」→「個人用設定」→「動的ライティング」を開きます。
- 「バックグラウンドの照明制御」という項目を探します。
- アプリの一覧が表示されるので、「動的ライティング」をリストの一番上にドラッグして優先順位を上げます。
- それでも改善しない場合は、一時的にメーカー製のソフトウェアをアンインストールして、Windowsの動的ライティングだけで動作するかを確認してみてください。
それでも解決しない場合
上記の基本的な対策で問題が解決しない場合に、試す価値のある方法をいくつかご紹介します。
- 周辺機器の再接続: 一度PCからUSBケーブルを抜き、再度接続し直すことで、デバイスが再認識されて問題が解決することがあります。
- 別のUSBポートに接続: 接続しているUSBポートに問題がある可能性も考えられます。PCの別のUSBポートに接続して試してみてください。
- システムのトラブルシューティング: Windowsには、問題解決のためのトラブルシューティング機能が内蔵されています。「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」から、関連する項目を実行してみてください。
まとめ
この記事では、Windows 11で動的ライティングが表示されない、または機能しない場合の原因と対策について解説しました。最後に、要点を3つにまとめます。
- まず、お使いのキーボードやマウスが動的ライティングに対応しているかを確認しましょう。
- 次に、Windows Updateを実行して、OSが最新バージョン(23H2以降)になっているかを確認してください。
- デバイスのドライバーを最新に更新し、メーカー製ソフトとの競合がないか設定を見直すことも重要です。
これらの手順を一つずつ試すことで、問題が解決するはずです。あなたのPC環境が、より快適で個性的なものになることを願っています。
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