「愛車をいたずらや当て逃げから守るためにドライブレコーダーの駐車監視機能を設定したのに、いざ確認しようとしたら録画ファイルが見つからない…」そんな状況でお困りではありませんか?
ご安心ください。この記事を読めば、ご自身の状況に合わせた解決策がきっと見つかります。多くの場合、故障ではなく簡単な見落としが原因です。主な原因は「録画ファイルの保存場所が違う」か「駐車監視モードの設定ができていない」可能性が高いです。
これから、駐車監視の録画ファイルが表示されない原因と、初心者の方でも分かりやすい具体的な対策を解説していきます。
原因1:録画ファイルの保存場所が違う
多くのドライブレコーダーは、走行中の「常時録画」と、駐車中の衝撃などを検知した「イベント録画(駐車監視録画)」のファイルを、SDカード内の別々のフォルダに保存しています。 そのため、いつも見ている常時録画のフォルダだけを確認して「ファイルがない」と勘違いしているケースが非常に多いです。
具体的な解決手順
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ドライブレコーダー本体で再生モードを切り替える
- 本体のメニュー画面から「再生」を選択し、「常時録画」「イベント録画」「駐車録画」といったフォルダや再生モードを切り替えるボタンがないか確認してください。
- 多くの場合、駐車監視で録画されたファイルは「イベント録画」や「衝撃録画」、「Gセンサーフォルダ」、「駐車監視フォルダ」などの名称のフォルダに保存されています。
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パソコンでSDカードの中身を確認する
- ドライブレコーダーからSDカードを取り出し、カードリーダーを使ってパソコンに接続します。
- SDカード内に「EVENT」「PARKING」「GSENSOR」といった名前のフォルダがないか探してみてください。 見慣れない名前のフォルダがあれば、その中も確認してみましょう。
原因2:駐車監視モードが正しく設定されていない
「駐車監視モード」がオフになっていたり、設定が正しく完了していなかったりすると、当然ながら録画はされません。ドライブレコーダーの機種によっては、車両のアクセサリー電源(ACC)がオフになると自動で駐車監視モードに切り替わるものと、手動で設定が必要なものがあります。
具体的な解決手順
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ドライブレ- 2コーダー本体の設定を確認する
- メニュー画面を開き、「駐車監視」「パーキングモード」といった項目が「オン」または「有効」になっているか確認してください。
- 衝撃を検知して録画を開始するタイプの場合、「Gセンサー感度」や「衝撃検知感度」の設定が低すぎると、軽い衝撃では録画が開始されないことがあります。 まずは感度を少し上げて様子を見てみましょう。
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駐車監視用の電源ケーブルが正しく接続されているか確認する
- 多くのドライブレコーダーで駐車監視機能を利用するには、シガーソケットからの電源ではなく、車両のヒューズボックスから直接電源を取る「駐車監視用ケーブル(常時電源ケーブル)」が必要です。
- ご自身のドライブレコーダーがシガーソケットに接続されている場合、駐車監視機能は利用できません。専用ケーブルの導入を検討してください。
原因3:SDカードの容量不足やエラー
SDカードの容量がいっぱいになると、古いファイルから自動的に上書きされていきます。 特に、駐車監視のイベント録画ファイルが保存される専用フォルダの容量がいっぱいになり、見たい録画がすでに上書きされてしまっている可能性があります。
また、SDカードは消耗品であり、長期間の使用による劣化や、夏の高温など過酷な車内環境によってエラーが発生することもあります。
具体的な解決手順
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SDカードをフォーマット(初期化)する
- 【重要】フォーマットすると、SDカード内のすべてのデータが消去されます。必要なデータは事前にパソコンなどにバックアップしてください。
- ドライブレコーダー本体のメニュー画面から「フォーマット」または「SDカード初期化」を選択し、実行してください。これにより、カード内の不要なデータが消去され、エラーが解消される場合があります。
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より容量の大きい、高耐久なSDカードに交換する
- ドライブレコーダーは常にデータの書き込みと削除を繰り返すため、一般的なSDカードよりも耐久性の高い「ドライブレコーダー用」と記載されたSDカードの使用が推奨されています。
- 駐車監視を長時間利用する場合は、より容量の大きいSDカードに交換することで、大切な録画が上書きされてしまうリスクを減らすことができます。
原因4:パソコンの専用ビューアーソフトが必要
ドライブレコーダーの機種によっては、録画ファイルを正常に再生するために、メーカーが提供するパソコン用の「専用ビューアーソフト」が必要な場合があります。GPS情報や衝撃検知のデータなどを映像と合わせて確認できる高機能なモデルに多く見られます。
具体的な解決手順
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お使いのドライブレコーダーのメーカー公式サイトを確認する
- メーカーのサポートページなどに、専用ビューアーソフトが配布されていないか確認してください。
- ソフトがあればダウンロードし、お使いのパソコンにインストールします。
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専用ビューアーソフトで録画ファイルを開く
- SDカードをパソコンに接続し、インストールした専用ビューアーソフトを起動します。
- ソフトの画面からSDカード内のファイルを選択して再生を試みてください。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な対策を試しても問題が解決しない場合は、以下の点を確認してみてください。
- ドライブレコーダーのファームウェアをアップデートする: メーカーの公式サイトで、製品の動作を改善する新しいファームウェアが公開されている場合があります。手順に従ってアップデートすることで、問題が解決することがあります。
- 電圧設定を確認する(駐車監視用ケーブル使用者向け): 駐車監視機能は、車両バッテリーの電圧が一定以下になると、バッテリー上がりを防ぐために自動的に停止する機能があります。 この電圧設定が高すぎると、駐車後すぐに録画が停止してしまう可能性があります。取扱説明書を確認し、設定を少し下げてみてください。
- メーカーのサポートセンターに問い合わせる: 様々な方法を試しても改善しない場合は、ドライブレコーダー本体の故障も考えられます。購入した販売店やメーカーのサポートセンターに相談してみましょう。
まとめ
駐車監視の録画ファイルが表示されない時に確認すべきポイントは以下の通りです。
- 録画ファイルの保存場所を確認する。 走行中の録画とは別の「イベント録画」などのフォルダに保存されていることが多いです。
- 駐車監視モードの設定を見直す。 機能がオンになっているか、感度設定が適切か、専用の電源ケーブルが使われているかを確認しましょう。
- SDカードの状態をチェックする。 定期的なフォーマットや、高耐久なカードへの交換を検討してください。
この記事が、あなたの不安を解消し、ドライブレコーダーを安心してご活用いただくための一助となれば幸いです。
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