【Windows 11】BitLockerの回復キーIDが表示されない?原因と対処法を分かりやすく解説

Windows 11でBitLockerの回復キーの入力を求められた際に、どのキーIDに対応する回復キーを使えばいいのか分からず、お困りではありませんか?

この記事を読めば、BitLockerの回復キーIDが表示されない問題の原因と、具体的な解決策が分かります。主な原因は、BitLocker自体が有効になっていないか、回復キーの情報を確認する場所が適切でない可能性が高いです。

初心者の方でも分かりやすいように、画面の指示に沿って一つずつ丁寧にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

原因1:BitLocker(デバイスの暗号化)が有効になっていない

原因の解説
お使いのパソコンでBitLockerやデバイスの暗号化機能が有効になっていなければ、回復キーもキーIDも存在しません。最近のWindows 11搭載パソコンでは、初期設定時にMicrosoftアカウントでサインインすると自動的にデバイスの暗号化が有効になることが多いですが、すべてのパソコンで有効になっているわけではありません。

具体的な解決手順
まずは、BitLockerが有効になっているかを確認しましょう。

  1. 設定を開く: スタートボタンをクリックし、「設定」を選択します。
  2. プライバシーとセキュリティへ移動: 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
  3. 暗号化の状態を確認: 「デバイスの暗号化」という項目を探します。
    • もし「デバイスの暗号化」が表示されない場合は、「BitLocker ドライブ暗号化」という項目を探してみてください。
  4. 状態の確認: 「デバイスの暗号化」が「オン」になっていれば、BitLockerは有効です。「オフ」になっている、または項目自体が見つからない場合は、このパソコンではBitLockerが有効になっていないため、回復キーIDも存在しません。

原因2:回復キーの確認場所が間違っている

原因の解説
BitLockerが有効な場合、回復キーは通常、設定時に使用したMicrosoftアカウントに自動的に保存されています。 しかし、回復キーの画面ではなく、別のページを見てしまっている可能性があります。回復キーIDと48桁の回復キーは、専用のページで確認する必要があります。

具体的な解決手順
スマートフォンや別のパソコンを使い、以下の手順でMicrosoftアカウントの回復キー確認ページにアクセスしてください。

  1. 回復キー確認ページへアクセス: Webブラウザで「aka.ms/myrecoverykey」と入力するか、「BitLocker 回復キー」で検索して、Microsoftの公式サイトにアクセスします。
  2. サインイン: パソコンの初期設定時に使用したMicrosoftアカウント(メールアドレスとパスワード)でサインインします。
  3. キーIDと回復キーの確認: サインインに成功すると、お使いのデバイス名とともに「キーID」と48桁の「回復キー」が表示されます。
    • 複数のデバイスが表示される場合は、回復キーの入力を求められている画面に表示されているキーIDと一致するものを探してください。

原因3:回復キーをMicrosoftアカウント以外に保存している

原因の解説
BitLockerを有効にする際、回復キーの保存方法としてMicrosoftアカウント以外を選択することもできます。 例えば、「ファイルに保存する」や「回復キーを印刷する」といった方法です。 この場合、Microsoftアカウントのページを探しても回復キーは見つかりません。

具体的な解決手順
BitLockerを設定した際のことを思い出し、以下の場所を探してみてください。

  • USBメモリ: 回復キーをテキストファイルとしてUSBメモリに保存した可能性があります。 パソコンに接続して、「BitLocker 回復キー」といった名前のファイルがないか探してみてください。
  • 印刷した書類: 回復キーを紙に印刷して保管しているかもしれません。 パソコンの保証書など、重要書類と一緒に保管していないか確認しましょう。
  • ファイルとして保存: パソコン内のドキュメントフォルダや、クラウドストレージ(OneDriveなど)にテキストファイルとして保存した可能性も考えられます。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。

  • コマンドプロンプトで確認する: Windowsにログインできる状態であれば、コマンドを使ってキーIDを確認できる場合があります。管理者としてコマンドプロンプトを開き、「manage-bde -protectors -get C:」と入力して実行すると、IDが表示されることがあります。
  • 職場や学校の管理者へ問い合わせる: 会社や学校から支給されたパソコンの場合、回復キーは組織のIT管理者によって管理されている可能性があります。 ご自身で探すのではなく、まずIT担当部署へ問い合わせてみましょう。
  • Windowsの再インストール(初期化): すべての方法を試しても回復キーが見つからない場合の最終手段です。パソコンを初期状態に戻すことで、再度使えるようになります。ただし、この操作を行うとパソコン内のデータはすべて消えてしまうため、実行は慎重に判断してください。

まとめ

BitLockerの回復キーIDが表示されずお困りの際は、まず以下の3点を確認してみてください。

  • BitLockerが有効か確認する: 「設定」の「プライバシーとセキュリティ」から、デバイスの暗号化がオンになっているか確かめましょう。
  • Microsoftアカウントを確認する: スマートフォンなど別の端末から、BitLocker回復キーの専用ページにサインインして情報を確認します。
  • 他の保存場所を探す: 設定時にUSBメモリへの保存や紙への印刷を選択した可能性を考え、心当たりのある場所を探してみましょう。

この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。

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