「昨日見たはずのサイトをもう一度見たいのに、Google Chromeの閲覧履歴に残っていない…」そんな経験でお困りではありませんか?
この記事を読めば、Google Chromeで閲覧履歴が表示されない原因と、誰でも簡単にできる具体的な解決策がわかります。落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
主な原因は、Chromeの「同期設定」か「シークレットモード」の利用である可能性が高いです。
原因1:シークレットモードを利用している
シークレットモードでウェブサイトを閲覧した場合、その履歴はChromeに保存されません。 シークレットモードは、プライバシーを守るための機能で、ウィンドウを閉じると閲覧履歴やCookieなどの情報が自動的に削除される仕組みになっています。
原因の解説
シークレットモードは、ウィンドウが黒やダークグレーを基調としたデザインになっているのが特徴です。このモードで開いたページは、閲覧履歴に残らないため、後から履歴を確認することができません。
具体的な解決手順
もし閲覧履歴を残したい場合は、通常のChromeウィンドウで開き直す必要があります。
- 現在開いているシークレットウィンドウ(黒い画面)をすべて閉じます。
- 新しくChromeを開き直し、通常のウィンドウ(白い画面)で目的のサイトを閲覧します。
これだけで、以降の閲覧履歴は正常に保存されるようになります。
原因2:Googleアカウントの同期がオフになっている
複数のデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)で同じGoogleアカウントを使ってChromeを利用している場合、同期機能が有効になっていると、あるデバイスで行った履歴の削除が他のデバイスにも反映されます。
原因の解説
例えば、スマートフォンで閲覧履歴を削除すると、同じアカウントでログインしているパソコンの閲覧履歴も同期されて消えてしまうことがあります。また、何らかの理由で同期が一時停止している場合も、履歴が正しく表示されない原因となります。
具体的な解決手順
同期の設定を見直し、必要に応じてオンにしましょう。
- Chromeを開き、右上のプロフィールアイコンをクリックします。
- 「同期は有効です」と表示されていれば問題ありません。「同期が一時停止しています」などと表示されている場合は、再度ログインして同期を有効にしてください。
- 特定のデバイスの履歴だけを同期したくない場合は、同期設定をカスタマイズすることも可能です。
chrome://settings/syncSetup
にアクセスします。- 「同期のカスタマイズ」を選択し、「履歴」のスイッチをオフにします。
原因3:「ウェブとアプリのアクティビティ」が無効になっている
Googleアカウントには、検索や閲覧のアクティビティを保存する機能があります。この設定がオフになっていると、閲覧履歴がGoogleアカウントに保存されません。
原因の解説
「ウェブとアプリのアクティビティ」は、Googleのサービス全体でより便利な機能を提供するために、ユーザーの活動を記録する設定です。これが無効になっていると、Chromeの閲覧履歴もアカウントに記録されなくなります。
具体的な解決手順
以下の手順で設定を確認し、有効にしてください。
- Googleアカウントの「アクティビティ管理」ページにアクセスします。
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目を見つけ、スイッチがオンになっていることを確認します。
- オフになっている場合は、クリックして有効に切り替えます。
原因4:閲覧履歴が自動的に削除される設定になっている
Googleアカウントの設定では、一定期間が経過したアクティビティ(閲覧履歴を含む)を自動的に削除する機能があります。
原因の解説
プライバシー保護のために、3か月、18か月、36か月といった期間を設定して、古い履歴を自動で削除することができます。この設定が有効になっていると、過去の履歴がいつの間にか消えてしまうことがあります。
具体的な解決手順
自動削除の設定を確認・変更しましょう。
- Googleアカウントの「アクティビティ管理」ページにアクセスします。
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」のセクションにある「自動削除」のオプションを確認します。
- もし自動削除が設定されていて、履歴を長期間残したい場合は、この設定をオフにするか、期間をより長く変更してください。
原因5:拡張機能が悪影響を及ぼしている
Chromeに追加している拡張機能の中には、プライバシー保護やセキュリティ強化のために、閲覧履歴の記録を妨げたり、自動的に削除したりするものがあります。
原因の解説
便利な拡張機能ですが、中にはユーザーの閲覧履歴を読み取ったり、意図せず変更を加えたりする権限を持つものも存在します。 これらが原因で、履歴が正常に表示されない可能性があります。
具体的な解決手順
一度すべての拡張機能を無効にして、問題が解決するかどうかを試してみましょう。
- Chromeの右上にあるメニューボタン(︙)をクリックし、「拡張機能」から「拡張機能を管理」を選択します。
- 表示されているすべての拡張機能のスイッチを一時的にオフにします。
- この状態で閲覧履歴が正常に表示されるか確認します。
- もし問題が解決した場合、原因となっている拡張機能を特定するため、一つずつスイッチをオンに戻しながら確認作業を行ってください。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な対策で問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- Chromeを最新バージョンにアップデートする: ブラウザ自体の不具合が原因である可能性も考えられます。常に最新のバージョンに保つことで、問題が解消されることがあります。
- キャッシュとCookieを削除する: ブラウザに溜まった一時データが原因で不具合が起きている場合があります。「閲覧履歴データの削除」からキャッシュやCookieを削除してみてください。
- Chromeを再インストールする: 何を試しても改善しない場合の最終手段です。プロファイルの破損などが考えられるため、一度アンインストールしてから、再度インストールすることで問題が解決する可能性があります。ただし、ブックマークなどのデータが消えてしまう可能性があるので、事前にバックアップを取ることをお勧めします。
まとめ
Google Chromeで閲覧履歴が表示されない場合の主な原因と対策について解説しました。
- シークレットモードではないか確認する: 履歴を残したい場合は通常のウィンドウで閲覧しましょう。
- Googleアカウントの同期設定を見直す: 他のデバイスでの操作が影響していないか確認し、同期を有効にしましょう。
- アクティビティの保存設定を確認する: Googleアカウントで履歴が保存される設定になっているか確認しましょう。
この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。
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