「あれ、カギどこに置いたっけ…」そんな時、頼りになるのがAirTag。でも、いざ使おうとしたら「正確な場所を見つける」のボタンが表示されなくて困っていませんか?
この記事を読めば、その原因と解決策がわかり、誰でも簡単に問題を解決できます。主な原因は、お使いのiPhoneが対応していないか、設定に問題がある可能性が高いです。
さっそく、具体的な原因と対策を一つずつ見ていきましょう。
原因1:iPhoneが「正確な場所を見つける」機能に対応していない
まず確認したいのが、お使いのiPhoneの機種です。「正確な場所を見つける」機能は、超広帯域無線(UWB)という特別な技術を利用しています。この技術は、すべてのiPhoneに搭載されているわけではありません。
原因の解説
「正確な場所を見つける」機能は、U1チップという特殊なチップを搭載したiPhoneでのみ利用できます。このチップがAirTagとの正確な距離と方向を計測する役割を担っています。
具体的な解決手順
以下の対応機種であるか確認してください。
- iPhone 11シリーズ以降 (iPhone SEは除く)
もしお使いの機種が対応していない場合、残念ながらこの機能は利用できません。しかし、AirTagの基本的な機能である「探す」アプリの地図上での位置確認や、音を鳴らす機能は利用できますのでご安心ください。
原因2:iPhoneの各種設定がオフになっている
iPhoneの設定が原因で機能が使えなくなっているケースも非常に多いです。特に確認したいのは「Bluetooth」「位置情報サービス」「『探す』のネットワーク」の3つです。
原因の解説
AirTagは、iPhoneとBluetoothで接続し、位置情報サービスを使って場所を特定します。 また、「探す」ネットワークをオンにすることで、世界中のAppleデバイスの助けを借りてAirTagを探し出すことができます。 これらの設定が一つでもオフになっていると、正常に機能しません。
具体的な解決手順
以下の手順で、設定がすべてオンになっているか確認しましょう。
-
Bluetoothをオンにする
- 「設定」アプリを開き、「Bluetooth」をタップします。
- スイッチが緑色(オン)になっていることを確認します。
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位置情報サービスをオンにする
- 「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」の順に進みます。
- 「位置情報サービス」のスイッチが緑色(オン)になっていることを確認します。
- 下にスクロールして「探す」アプリをタップし、「このAppの使用中」または「常に」にチェックが入っていることと、「正確な位置情報」がオンになっていることを確認します。
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「探す」のネットワークをオンにする
- 「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前(Apple ID)をタップします。
- 「探す」→「iPhoneを探す」の順に進みます。
- 「“探す”ネットワーク」のスイッチが緑色(オン)になっていることを確認します。
原因3:AirTagのバッテリーに問題がある
意外と見落としがちなのが、AirTag本体のバッテリーです。電池残量が少なくなっていたり、接触不良を起こしていたりすると、正常に動作しません。
原因の解説
AirTagは市販のコイン型電池(CR2032)で動作しています。 この電池が消耗すると、iPhoneとの通信が不安定になり、「正確な場所を見つける」機能が使えなくなることがあります。
具体的な解決手順
- バッテリー残量を確認する
- 「探す」アプリを開き、「持ち物を探す」タブをタップします。
- 該当のAirTagを選ぶと、名前の下に電池残量のアイコンが表示されます。この表示が少なくなっていたら交換のサインです。
- バッテリーを交換する
- AirTagのステンレス製のカバーを軽く押し下げながら、反時計回りに回してカバーを取り外します。
- 古い電池を取り出し、新しいCR2032電池をプラス側(+の印がある面)が上になるように入れます。
- 正しくセットされると音が鳴ります。
- カバーを元に戻し、時計回りに回してロックします。
原因4:一時的なソフトウェアの不具合
iPhoneやAirTagのソフトウェアに一時的な不具合が発生し、機能が正常に動作しないことも考えられます。
原因の解説
ソフトウェアは複雑なプログラムで構成されているため、時々予期せぬエラーが起こることがあります。多くの場合、再起動することでシステムがリフレッシュされ、問題が解消されます。
具体的な解決手順
まずは簡単なiPhoneの再起動から試してみましょう。
- iPhoneを再起動する
- お使いのiPhoneのモデルに合った方法で、電源を一度完全にオフにしてから、再び電源を入れます。
それでも解決しない場合
上記の基本的な対策を試しても問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- AirTagの再設定: 「探す」アプリから一度AirTagを削除し、再度ペアリングし直します。 まず「探す」アプリでAirTagを選択し、「この持ち物を削除」を実行します。その後、AirTagをiPhoneに近づけて初期設定をやり直してください。
- AirTagのリセット: AirTag本体のファームウェアをリセットします。電池を外し、再度取り付ける作業を5回繰り返すと、通常とは違う音が鳴りリセットが完了します。 その後、再度ペアリングを行ってください。
- ソフトウェアアップデート: iPhoneのiOSが最新でない場合、アップデートすることで問題が解決することがあります。 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から確認できます。
まとめ
AirTagで「正確な場所を見つける」が表示されない場合のポイントをまとめました。
- 対応機種の確認: お使いのiPhoneがU1チップを搭載したモデル(iPhone 11シリーズ以降、SE除く)か確認する。
- iPhoneの設定を見直す: 「Bluetooth」「位置情報サービス」「『探す』のネットワーク」がすべてオンになっているか確認する。
- AirTagの状態をチェックする: バッテリー残量を確認し、必要であれば新しい電池に交換する。
この記事で紹介した方法を試すことで、ほとんどの問題は解決するはずです。落ち着いて一つずつ確認し、AirTagを最大限に活用してくださいね。

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