Meta Quest 3で、現実世界と仮想世界が融合するMixed Reality(MR)を楽しもうとした際に、カメラのパススルー映像が表示されず困っていませんか?この記事を読めば、その問題を解決するための具体的な方法が分かります。
主な原因は、パススルー機能が有効になっていないといった単純な設定ミスか、周囲の環境がQuest 3の使用に適していない可能性が高いです。これから、原因ごとの詳しい対処法を解説していきます。
原因1:パススルー機能が有効になっていない
Meta Quest 3では、手動でパススルー機能を有効にする必要があります。設定がオフになっていると、当然ながらカメラの映像は表示されません。
具体的な解決手順
- 右側のTouchコントローラーにある丸いMetaボタンを押して、ユニバーサルメニューを開きます。
- メニューの左側にある時計のアイコンを選択し、「クイック設定」パネルを開きます。
- 右上にある「設定」を選択し、次に「環境設定」を選びます。
- 「パススルー」を選択し、スイッチがオンになっているか確認してください。オフの場合は、オンに切り替えます。
また、ヘッドセットの側面を2回タップすることで、パススルーのオン・オフを切り替えられる「ダブルタップでパススルー」という便利な機能もあります。こちらも同じ設定画面から有効にできます。
原因2:部屋の明るさが足りない
Meta Quest 3のカメラが周囲の環境を正しく認識するためには、十分な明るさが必要です。部屋が暗すぎると、カメラが映像をうまく捉えられず、パススルーが表示されない、または映像が粗くなることがあります。
具体的な解決手順
- 部屋の照明をつけ、全体が明るくなるように調整してください。Meta社は、本が問題なく読める程度の明るさ(50ルクス以上)を推奨しています。
- カーテンやブラインドを開けて、自然光を取り入れるのも有効です。
- 特定の方向から強い光が差し込んでいる場合は、カメラがうまく調整できないことがあります。部屋全体の明るさが均一になるように心がけましょう。
原因3:ガーディアン(境界線)が正しく設定されていない
ガーディアンは、VRやMRを安全に楽しむための仮想的な境界線です。この設定に問題があると、パススルー機能が正常に動作しないことがあります。
具体的な解決手順
- Metaボタンを押し、ユニバーサルメニューから「設定」>「境界線」を選択します。
- 「境界線の履歴をクリア」を選択し、一度保存されている設定を削除します。
- その後、画面の指示に従って、再度ガーディアンを設定し直してください。
それでも解決しない場合
上記の基本的な対策を試してもパススルーが表示されない場合は、以下の方法を試してみてください。
- Meta Quest 3の再起動: 最もシンプルですが、多くのソフトウェア的な不具合は再起動で解決することがあります。電源ボタンを長押しして、メニューから「再起動」を選択してください。
- ソフトウェアのアップデート: お使いのQuest 3のソフトウェアが最新の状態であるか確認してください。アップデートによって、パススルー機能が改善されることがあります。 設定メニューの「ソフトウェアアップデート」から確認できます。
- レンズとカメラの清掃: ヘッドセット前面にあるカメラ部分や、内側のレンズが汚れていると、トラッキングや表示に影響が出ることがあります。乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。
まとめ
Meta Quest 3のパススルーが表示されない問題について、主な原因と対策を解説しました。
- パススルー機能がオフになっていないか設定を確認する。
- 部屋を十分に明るくして、カメラが認識しやすい環境を整える。
- ガーディアン(境界線)の設定を一度リセットしてみる。
この記事で紹介した方法を一つずつ試すことで、多くの場合、問題は解決するはずです。快適なMR体験を取り戻し、Meta Quest 3を存分に楽しんでください。

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