Windows 11の便利な機能「スマートフォン連携」。スマホに触れることなく、パソコンの画面上で通知を確認したり、写真を見たり、さらにはスマホアプリを操作したりできるため、多くの人に活用されています。しかし、いざ使ってみようとした際に「スマートフォン連携はできたのに、肝心のアプリ一覧が表示されない」という問題で困っていませんか?
この記事を読めば、その問題の解決策がわかります。焦らず一つひとつ確認していきましょう。主な原因は、スマートフォンの設定かパソコンとスマートフォンの接続環境の可能性が高いです。
原因1:スマートフォンの「Windowsにリンク」に必要な許可が与えられていない
スマートフォン連携機能では、パソコンからの操作をスマートフォン側で許可する必要があります。特にアプリの一覧を表示させるためには、いくつかの重要な権限が有効になっていなければなりません。設定が漏れていると、機能が正しく動作しません。
具体的な解決手順
- お使いのスマートフォンの「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリと通知」といった項目を選択します。
- アプリの一覧から「Windowsにリンク」を探してタップします。
- 「権限」や「許可」といった項目を確認し、電話、連絡先、ストレージなど、求められているすべての権限が許可されているか確認してください。
- 特に、周辺のデバイスの検出や通知へのアクセスが重要です。もし許可されていない項目があれば、すべて許可に変更しましょう。
原因2:パソコンとスマートフォンが同じWi-Fiに接続されていない
スマートフォン連携が正常に機能するためには、お使いのWindows 11パソコンとスマートフォンが、必ず同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。 意外と見落としがちなポイントなので、まずはここを確認してみましょう。
具体的な解決手順
- パソコンのWi-Fi設定を確認する
- タスクバーの右側にあるネットワークアイコン(扇形のアイコン)をクリックします。
- 現在接続されているWi-Fiのネットワーク名(SSID)を確認します。
- スマートフォンのWi-Fi設定を確認する
- スマートフォンの画面を上から下にスワイプし、クイック設定パネルを表示します。
- Wi-Fiアイコンを長押しするか、「設定」アプリから「Wi-Fi」または「ネットワークとインターネット」を開きます。
- 現在接続されているWi-Fiのネットワーク名を確認します。
- 両方のネットワーク名が完全に一致していることを確認してください。もし異なるネットワークに接続している場合は、どちらかをもう一方と同じネットワークに接続し直してください。
原因3:各アプリのバージョンが古い
Windows 11の「スマートフォン連携」アプリと、スマートフォン側の「Windowsにリンク」アプリは、それぞれが最新のバージョンでないと、予期せぬ不具合が発生することがあります。機能が改善されたり、バグが修正されたりするため、常に最新の状態に保つことが重要です。
具体的な解決手順
- パソコン側のアプリを更新する
- 「Microsoft Store」アプリを開きます。
- 左下の「ライブラリ」をクリックします。
- 右上の「更新プログラムを取得する」ボタンをクリックし、「スマートフォン連携」アプリが最新の状態であるか確認し、更新があれば実行します。
- スマートフォン側のアプリを更新する
- 「Google Play ストア」アプリを開きます。
- 右上のプロフィールアイコンをタップし、「アプリとデバイスの管理」を選択します。
- 「利用可能なアップデート」を確認し、「Windowsにリンク」に更新があれば実行します。
原因4:バックグラウンドでのアプリ実行が許可されていない
Windowsの設定で、「スマートフォン連携」アプリがバックグラウンドで動作することを許可していない場合、スマートフォンとの同期がうまくいかず、アプリ一覧などの情報が正常に表示されないことがあります。
具体的な解決手順
- Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 左側のメニューから「アプリ」を選択し、「インストールされているアプリ」をクリックします。
- アプリの一覧から「スマートフォン連携」を見つけ、右側の「…」(詳細オプション)をクリックし、「詳細オプション」を選択します。
- 「バックグラウンド アプリのアクセス許可」の項目で、「常にオン」または「電源に最適化(推奨)」が選択されていることを確認します。もし「許可しない」になっている場合は変更してください。
それでも解決しない場合
上記の基本的な対策を試しても問題が解決しない場合は、以下の少し発展的な方法を試してみてください。
- アプリの修復とリセットを試す: Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から「スマートフォン連携」の詳細オプションを開き、「修復」を試します。それでも改善しない場合は「リセット」を実行してみてください。
- デバイスの再連携を行う: パソコンの「スマートフォン連携」アプリの設定から、一度デバイスのリンクを解除します。その後、再度最初から設定をし直すことで、問題が解消される場合があります。
- Windows ストア アプリのトラブルシューティングを実行する: Windowsに標準で搭載されている問題解決ツールです。「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」と進み、「Windows ストア アプリ」の「実行する」ボタンを押して、画面の指示に従ってください。
まとめ
Windows 11のスマートフォン連携でアプリ一覧が表示されない問題について、主な原因と解決策を解説しました。
- まずは、スマートフォン側の「Windowsにリンク」アプリに必要な権限がすべて許可されているか確認しましょう。
- 次に、パソコンとスマートフォンが同じWi-Fiネットワークに接続されていることを確認してください。
- 「スマートフォン連携」と「Windowsにリンク」の両方のアプリを最新バージョンに保つことが重要です。
この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。あきらめずに一つずつ試してみてください。
コメント