macOS Sequoiaにアップデートした後、ウィンドウのタイル表示(並べて表示)オプションが見当たらなくて困っていませんか? 複数のアプリを同時に見ながら作業したい時にとても便利な機能ですが、いざ使おうとするとオプションが出てこなくて戸-惑うことがあります。
この記事では、その原因と具体的な解決策を分かりやすく解説します。この記事を読めば、きっとご自身の力で問題を解決できるはずです。主な原因は、システム設定の見落としか、アプリがタイル表示に対応していない可能性が高いです。一つずつ確認していきましょう。
原因1:システム設定でタイル表示が無効になっている
macOS Sequoiaでは、ウィンドウのタイル表示に関するいくつかの設定が用意されています。これらの設定が意図せずオフになっていると、タイル表示オプションは表示されません。まずは設定を確認してみましょう。
原因の解説
macOSのシステム設定には、ウィンドウを画面の端にドラッグした際の動作などを管理する項目があります。ここがオフになっていると、タイル表示の便利な機能が働きません。
具体的な解決手順
- 画面左上の「Appleメニュー」をクリックし、「システム設定」を選択します。
- サイドバーで「デスクトップとDock」をクリックします。
- 下にスクロールし、「ウインドウ」という項目を探します。
- 「ウインドウを画面の端にドラッグしてタイル表示」などのオプションがオンになっているか確認してください。 もしオフになっていたら、スイッチをクリックしてオンに切り替えます。
また、Mission Controlの設定で「ディスプレイごとに個別の操作スペース」がオンになっている必要があります。 こちらも併せて確認してみてください。
原因2:操作方法が正しくない
タイル表示オプションは、ウィンドウ左上の緑色のボタンをただクリックするだけでは表示されません。正しい操作方法を知らないと、単にフルスクリーン表示になってしまいます。
原因の解説
macOSのウィンドウ操作は直感的ですが、タイル表示のような少し高度な機能は、特定の操作(長押しやマウスオーバー)をしないとメニューが出てこない仕組みになっています。
具体的な解決手順
ウィンドウの左上にある3つのボタンのうち、一番右の緑色のボタンに注目してください。
- マウスカーソルを合わせる: 緑色のボタンの上にマウスカーソルを数秒間置くと、タイル表示のオプションが表示されます。
- 長押しする: 緑色のボタンをクリックしたまま少し待つことでも、同様にメニューが表示されます。
表示されたメニューから「画面左側にタイル表示」や「画面右側にタイル表示」などを選ぶことで、ウィンドウを分割して配置できます。
原因3:アプリケーションがタイル表示に対応していない
すべてのアプリケーションが、このタイル表示(Split View)機能に対応しているわけではありません。アプリによっては、開発者がこの機能に対応させていない場合があります。
原因の解説
タイル表示はmacOSの標準機能ですが、アプリ側がこの機能に正しく応答するように作られている必要があります。特に、古いアプリや一部の特殊なアプリでは対応していないことがあります。
具体的な解決手順
- まずはApple純正のアプリで試してみましょう。例えば、「Finder」や「Safari」、「メモ」といったアプリは標準で対応しています。
- これらのアプリで問題なくタイル表示ができる場合、あなたが使いたい特定のアプリが対応していない可能性が高いです。
- そのアプリが最新バージョンになっているか、Mac App Storeや開発元のウェブサイトで確認してみてください。macOS Sequoiaに対応したアップデートで、タイル表示がサポートされることもあります。
それでも解決しない場合に試すこと
基本的な対策を試しても問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- Macを再起動する: 一時的なシステムの不具合が原因である場合、Macを再起動するだけで問題が解決することがあります。
- macOSを最新バージョンにアップデートする: 現在のOSに不具合が含まれている可能性も考えられます。「システム設定」の「一般」>「ソフトウェアアップデート」から、最新のアップデートがないか確認してみましょう。
- サードパーティ製アプリの影響を確認する: MagnetやRectangle、Dellのディスプレイマネージャー(DDPM)など、ウィンドウ管理を補助する別のアプリをインストールしている場合、macOS標準のタイル表示機能と競合することがあります。 これらを一時的にオフにしたり、設定を見直したりすることで解決する場合があります。
まとめ
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- まずは「システム設定」の「デスクトップとDock」で、タイル表示に関する設定がオンになっているか確認しましょう。
- ウィンドウ左上の緑のボタンは、クリックではなく「カーソルを合わせる」か「長押し」で操作します。
- FinderやSafariなど、標準アプリで動作を確認し、特定のアプリだけの問題か切り分けましょう。
macOS Sequoiaの便利なウィンドウタイル表示機能を使いこなせば、作業効率が格段にアップします。この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。
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