Windows 11で、高音質・低遅延が魅力の新しいBluetooth規格「LE Audio」を使おうとしたのに、対応コーデック(LC3)が表示されなくて困っていませんか?せっかく対応のイヤホンを用意したのに、設定画面に出てこないとがっかりしてしまいますよね。
ご安心ください。この記事を読めば、その原因と具体的な解決策が分かります。主な原因は、Windowsのバージョンが古いか、お使いのパソコンやイヤホンがLE Audioに正しく対応できていない可能性が高いです。
一つひとつ確認しながら、問題を解決していきましょう。
原因1:Windows 11のバージョンが古い
原因の解説
Windows 11がBluetooth LE Audioに正式に対応したのは、バージョン22H2以降です。 これより前のバージョンをお使いの場合、OS自体がLE Audioを認識できないため、コーデックも表示されません。
具体的な解決手順
お使いのWindowsが最新の状態かを確認し、必要であればアップデートを行いましょう。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 左側のメニューから**「Windows Update」**を選択します。
- **「更新プログラムのチェック」**ボタンをクリックします。
- 利用可能な更新プログラムがあれば、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを進めてください。特に「バージョン 22H2」以降の機能更新プログラムが来ていないか確認しましょう。
原因2:パソコンのBluetooth機能がLE Audioに非対応
原因の解説
LE Audioを利用するには、パソコンに内蔵されている、あるいは接続しているBluetoothアダプター(送受信機)もLE Audioに対応している必要があります。 また、対応していても、それを動かすための「ドライバー」というソフトウェアが古いと、正常に機能しないことがあります。
具体的な解決手順
お使いのパソコンのBluetoothがLE Audioに対応しているか、そしてドライバーが最新かを確認しましょう。
- 対応状況の確認: パソコンメーカーの公式サイトや製品仕様書で、お使いのモデルが「Bluetooth LE Audio」または「LC3コーデック」に対応しているかを確認します。
- ドライバーの更新:
- **「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」**を選択します。
- 一覧から**「Bluetooth」**の項目を見つけて、左側の矢印をクリックして展開します。
- お使いのBluetoothアダプターの名前(例:「Intel(R) Wireless Bluetooth(R)」など)を右クリックし、**「ドライバーの更新」**を選択します。
- **「ドライバーを自動的に検索」**を選び、新しいドライバーが見つかれば画面の指示に従ってインストールします。
原因3:イヤホンやヘッドホンがLE Audioに非対応、または設定が必要
原因の解説
当然ですが、接続するイヤホンやヘッドホン側もLE Audioに対応している必要があります。 また、機器によっては、専用アプリなどでLE Audioを有効にする設定をしないと利用できない場合があります。
具体的な解決手順
お使いのオーディオ機器の対応状況と設定を確認しましょう。
- 対応状況の確認: イヤホンやヘッドホンのメーカー公式サイトや取扱説明書で、LE Audioに対応しているか、また、ファームウェア(機器を動かすソフトウェア)が最新の状態になっているかを確認してください。
- 専用アプリの確認: スマートフォン用の専用アプリが提供されている場合は、アプリ内の設定項目に「LE Audioを有効にする」「接続モードをLE Audio優先にする」といった項目がないか確認し、設定を変更してください。
それでも解決しない場合に試すこと
基本的な対策で解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- Bluetoothのトラブルシューティングを実行する: Windowsには、問題を自動で診断・修復してくれる機能があります。「設定」>「システム」>「トラブルシューティング」>「その他のトラブルシューティング」と進み、「Bluetooth」の横にある「実行する」ボタンを押してみてください。
- デバイスの再ペアリング: 一度パソコンからイヤホンの登録を削除し、再度ペアリング(接続設定)をやり直すことで問題が解決することがあります。 「設定」>「Bluetoothとデバイス」で該当のイヤホンを見つけ、「デバイスの削除」を行ってから、もう一度接続設定をしてください。
- Bluetoothドライバーを再インストールする: 「デバイス マネージャー」でBluetoothアダプターを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します(このとき「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックは付けないでください)。その後、パソコンを再起動すると、ドライバーが自動的に再インストールされます。
まとめ
最後に、今回のポイントを3つにまとめます。
- Windowsのバージョンを確認: Windows 11 バージョン22H2以降にアップデートされているか確認しましょう。
- パソコンとイヤホンの対応を確認: パソコンのBluetooth機能と、イヤホンやヘッドホンの両方がLE Audioに対応している必要があります。
- ドライバーとファームウェアを最新に: パソコンのBluetoothドライバーと、イヤホンのファームウェアを最新の状態に保ちましょう。
この記事が、あなたの問題解決の助けとなれば幸いです。最新の技術で、より快適なワイヤレスオーディオ体験を楽しんでください。
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