Windows 11でタスクマネージャーの効率モードが表示されない?原因と解決策を分かりやすく解説

Windows 11のタスクマネージャーで、パソコンの動作を軽くできると聞いた「効率モード」が見つからず、お困りではありませんか?

この記事では、タスクマネージャーで効率モードが表示されない場合の主な原因と、初心者の方でも簡単に試せる具体的な解決策を分かりやすく解説します。この記事を読めば、きっとご自身の力で問題を解決できるはずです。

主な原因は、「効率モードが使えるアプリ(プロセス)が限られている」か、「お使いのWindows 11が最新ではない」可能性が高いです。一緒に確認していきましょう。

原因1:効率モードは、すべてのアプリで使えるわけではありません

実は、タスクマネージャーの効率モードは、パソコン上で動いている全てのアプリやプログラム(プロセス)で利用できるわけではありません。

原因の解説
効率モードは、CPUなどのリソース使用量を抑えることで、パソコン全体のパフォーマンスを向上させたり、ノートパソコンのバッテリー消費を節約したりするための機能です。 しかし、Windowsの動作に不可欠な重要なシステムプロセスや、一部のアプリでは、この機能を有効にすると動作が不安定になる可能性があるため、意図的に利用できないようになっています。 そのため、右クリックしても「効率モード」の選択肢が表示されないことがあります。

具体的な解決手順
どのプロセスで効率モードが使えるか、以下の手順で確認してみましょう。

  1. [Ctrl] + [Shift] + [Esc] キーを同時に押して、タスクマネージャーを起動します。
  2. 左側のメニューから「プロセス」を選択します。
  3. 現在実行中のアプリの一覧から、例えばMicrosoft EdgeやGoogle ChromeなどのWebブラウザの左側にある「>」アイコンをクリックして、プロセスの一覧を展開します。
  4. 展開された個別のプロセスの上で右クリックします。
  5. メニューに「効率モード」が表示されれば、そのプロセスで機能を有効にできます。

もし、いくつかのアプリで試しても表示されない場合は、次の原因を確認してみましょう。

原因2:Windows 11のバージョンが古い可能性があります

お使いのWindows 11のバージョンが古い場合、効率モード機能そのものが搭載されていない可能性があります。

原因の解説
タスクマネージャーの効率モードは、Windows 11の比較的新しいバージョンである「22H2」以降で本格的に導入された機能です。 そのため、お使いのパソコンがそれ以前のバージョンのままだと、タスクマネージャーに対応する項目が表示されません。

具体的な解決手順
ご自身のWindowsのバージョンを確認し、必要であればアップデートを行いましょう。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 左側のメニューから「システム」を選択し、一番下にある「バージョン情報」をクリックします。
  3. 「Windowsの仕様」という項目の中にある「バージョン」の数字を確認します。ここが「22H2」以降になっているか確認してください。
  4. もしバージョンが古い場合は、「設定」メニューの左上にある「Windows Update」をクリックし、「更新プログラムのチェック」ボタンを押して、システムを最新の状態に更新してください。

原因3:プロセスが「中断」状態になっている

アプリのプロセスが「中断」という特殊な状態になっている場合、効率モードを適用できないことがあります。

原因の解説
Windows 11は、使われていないアプリの動作を一時的に「中断」させることで、リソースの消費を抑える仕組みを持っています。この中断状態のプロセスは、すでに省電力状態にあるため、重ねて効率モードを適用する必要がなく、メニューに表示されないことがあります。タスクマネージャーの状態欄に、緑色の葉のアイコンの横に一時停止マークが表示されているのが目印です。

具体的な解決手順
この場合は、一度そのアプリのウィンドウをクリックするなどしてアクティブな状態に戻してから、再度タスクマネージャーで右クリックを試してみてください。アプリが活動状態に戻ることで、「効率モード」の選択肢が現れる可能性があります。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で解決しない場合は、Windowsのシステム自体に何らかの問題がある可能性も考えられます。以下の少し発展的な方法を試してみてください。

  • システムファイルチェッカーを実行する
    Windowsの重要なシステムファイルが破損していると、様々な不具合の原因となります。コマンドプロンプトを管理者として実行し、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押すことで、システムファイルをスキャンし、破損があれば修復を試みることができます。

  • DISMコマンドでシステムイメージを修復する
    上記のsfcコマンドで問題が解決しない場合、Windowsのシステムイメージ自体が破損している可能性があります。同じくコマンドプロンプト(管理者)で「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力して実行することで、より根本的なシステムの修復が可能です。

まとめ

最後に、この記事の要点を3つにまとめます。

  • 効率モードは、OSの安定性に関わる重要なプロセスでは利用できず、一部のアプリの個別プロセスでのみ表示されます。
  • この機能はWindows 11のバージョン「22H2」以降で導入されたため、OSを最新の状態に保つことが重要です。
  • 基本的な方法で解決しない場合でも、システムファイルの修復コマンドを試すことで問題が解決する可能性があります。

この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。

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