Windows 11でSudoコマンドを使おうとしたのに、設定画面に「Sudoを有効にする」というオプションが表示されず、お困りではありませんか?せっかくの新機能を使おうと思ったのに、入り口でつまずいてしまうと困ってしまいますよね。
ご安心ください。この記事を読めば、その原因と具体的な解決手順がはっきりとわかります。
主な原因は、お使いのWindowsのバージョンがSudoに対応していないか、開発者向けの機能が有効になっていない可能性が高いです。一つずつ確認していきましょう。
原因1:Windows 11のバージョンが古い
Sudoは、Windows 11の比較的新しい機能です。そのため、特定のバージョン以降のOSでなければ、設定項目自体が存在しません。
原因の解説
Windows 11のSudo機能は、バージョン「24H2」以降で利用可能です。 お使いのWindows 11がそれよりも古いバージョンの場合、Sudoのオプションは表示されません。
具体的な解決手順
まずは、お使いのWindowsのバージョンを確認し、必要であればアップデートを行いましょう。
- スタートメニューを開く: 画面左下のWindowsロゴをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を選択します。
- 「システム」を選択: 設定画面の左側のメニューから「システム」をクリックします。
- バージョン情報を確認: 「システム」のメニューを一番下までスクロールし、「バージョン情報」をクリックします。
- バージョンの確認: 「Windowsの仕様」という項目にある「バージョン」を確認してください。ここに「24H2」以上が表示されていれば問題ありません。
- アップデートの実行: もしバージョンが古い場合は、設定画面の「Windows Update」から、最新の更新プログラムをインストールしてください。
原因2:開発者モードが有効になっていない
Sudoは、主に開発者向けの機能として提供されています。そのため、利用するには「開発者モード」を有効にする必要があります。
原因の解説
開発者モードがオフになっていると、関連する設定項目である「Sudoを有効にする」オプションも表示されない仕組みになっています。
具体的な解決手順
以下の手順で開発者モードを有効にしてください。
- 設定を開く: スタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」へ移動: 左側のメニューから「システム」を選択します。
- 「開発者向け」を開く: 「システム」メニューの中にある「開発者向け」をクリックします。
- 開発者モードをオンにする: 一番上にある「開発者モード」のスイッチをクリックして「オン」に切り替えます。確認メッセージが表示されたら「はい」を選択してください。
- Sudoの有効化: 開発者モードをオンにすると、同じ画面内に「Sudoを有効にする」というスイッチが表示されるようになります。 これを「オン」に切り替えてください。
原因3:「Sudoによるアプリケーションの実行方法」を設定する
Sudoを有効にしたら、どのように動作させるかを選択する必要があります。ここで設定を完了させましょう。
原因の解説
Sudoには3つの動作モードがあり、用途に応じて選ぶことができます。 デフォルトでは新しいウィンドウで実行する設定になっています。
具体的な解決手順
- 「開発者向け」設定を開く: 上記の手順で「設定」>「システム」>「開発者向け」の画面を開きます。
- 実行方法を選択: 「Sudoを有効にする」スイッチの下に、「Sudoによるアプリケーションの実行方法を構成する」というドロップダウンメニューがあります。
- モードを選択: 以下の3つのモードから希望のものを選択します。
- 新しいウィンドウで表示: Sudoコマンドを実行すると、新しい別のウィンドウが立ち上がって実行されます(既定)。
- 入力が無効な場合: 現在のウィンドウ内で実行されますが、ユーザーからの追加入力は受け付けません。
- インライン: Linuxなど他のOSのSudoに最も近い動作で、現在のウィンドウ内で対話的にコマンドを実行できます。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な対策で解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- PCを再起動する: 設定を変更した後は、一度PCを再起動することで正しく反映される場合があります。
- Windows Updateのトラブルシューティングを実行する: OSのアップデート自体がうまくいっていない可能性があります。「設定」>「システム」>「トラブルシューティング」から、Windows Updateのトラブルシューティング ツールを実行してみてください。
- システムのファイルを確認する: コマンドプロンプトを管理者として実行し、「sfc /scannow」と入力して実行します。これにより、システムファイルに問題がないか確認・修復できます。
まとめ
最後に、この記事の要点をまとめます。
- Windowsのバージョンを確認: Sudo機能はWindows 11 バージョン 24H2以降で利用できます。まずはお使いのバージョンを確認し、必要ならアップデートしましょう。
- 開発者モードを有効にする: Sudoは開発者向け機能です。「設定」の「開発者向け」オプションで、「開発者モード」をオンにする必要があります。
- Sudoのスイッチをオンにする: 開発者モードを有効にすると表示される「Sudoを有効にする」スイッチをオンにすることで、オプションが利用可能になります。
この記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。落ち着いて一つずつ手順を試してみてください。
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